Archive for the '香港のネタ' Category

謎の包帯巻き取り器

金曜日, 5月 4th, 2007

3.jpg

「香港醫學博物館」で見つけた包帯巻き取り器です。包帯マニアの私にとっては垂涎もののグッズですが、こんなものがあるということは、物資の無かった時代は使用した包帯を洗って乾かして再び巻き取る・・・といった具合に再利用していた模様です。これとは別の包帯巻き器の説明書きにもそう記してありましたが、主に30年代~50年代にかけて使用されていたそうです。ちょうど戦中期にあたりますから、戦争で生活必需品が欠乏し、かたや戦闘や爆撃で怪我人は増え続ける一方だったのでしょう。医療ミスが話題になる現代だったら問題になりそうですが、物がなかった時代ですからしょうがありませんね。

「さわるな」という注意はあったものの、「写真を撮るな」とは書かれていなかったのでついパチリとやってしまいました。ここには他にも色々な医療器具の展示があるので、その手のブツが好きな方にはお勧め。地元の学生なんかもきています。

魯迅先生と香港

日曜日, 4月 29th, 2007

魯迅先生の『雑憶』という作品の最初の方に、『訳した詩なぞ何の価値もないらしい』・・・という一文があります。つまり、どんなに素晴らしい翻訳をしたところで、原文に当たらなければ本当の感動は得られないというわけですね。私も『ドラゴンボール』に登場したトランクスの名前を、『すげーカッコいい名前だな!』・・・と目を輝かさせていた香港人某を見て、ますますその思いを強くしたものでした。君が今穿いている下着の名であることも知らずに・・・。

それでまあ私も、岩波文庫から出ている魯迅選集ではなく、中国語で書かれた原文の方をめくってみたわけですが、元々複雑な上に昔の中国語なので非常にわかりにくい・・・・・。そりゃ魯迅研究者ならともかくとして、私のような一読者は素直に竹内先生の素晴らしい翻訳を読む方が良さそうです。奇しくも先生は日中戦争が始まる一年前に亡くなってしまったのですが、もし第二次世界大戦以降まで生きていらっしゃったら一体どんな文章を書かれたのでしょうか・・・。

ちなみに魯迅先生は『再談香港』という作品の最後で、「香港ちゅうのはまあ、中国各地方の、現在と将来の凝縮みたいなところやね。外国人の手先として儲けてる奴らと貧しさに苦しむ人々がおるわ」・・・というようなことを書いておられます。もしかしたら、それは現在も変わっていないのかもしれません。これによると、なんでも痩せ気味だった魯迅先生は『麻薬をやっているからこんなに痩せているんじゃないか?』・・・と疑われてしつこい荷物検査を受けたり、反対勢力から講演会を妨害されたりと色々ごたごたがあったようで、香港に対してはあまり良い印象を持っていなかったようです。

もうとっくの昔にご存知の方には大変申し訳ございませんが、もしこの日記をお読みの方で香港に興味のある方がありましたら、一読してみてくださいませ。

日港交流

土曜日, 4月 28th, 2007

さてここで皆様に問題です・・・「八格爺魯」という漢字は一体何を表しているのでしょうか。

広東語の発音を無理やりカタカナに直しますと、「パッ・ガッ・イェ・ロー」。なんとなくご想像がつくかもしれませんが、実はこれ日本語の「バカヤロウ」の音訳なのですよ。ちなみに意訳ですと「衰仔」あたりが妥当のようです。

次に、「也セ○(←「父」の下に「多」)」(ヤー・マッ・デー)。これはエロ漫画や教育に悪そうなビデオなどでおなじみの「やめて~!」の音訳です。以前も日記で書きましたし、香港を知る人には周知の事情ですので説明の必要はないかもしれませんが、困ったことに香港人の男性は皆、この「やめて~!」という日本語だけは必ず知っています。勝手な漢字を当てるのは別にかまいませんが、どうも下世話な単語が目立つような気がするのは単なる錯覚なのでしょうか・・・。それにしてもまあ、上手く当て字をするものだと感心させられます。

例の香港人某ですら日本留学時には、『国際交流』・・・というありがたい名目で近くの小中学校等からお呼びがかかったことがありました。こんな下品な奴に依頼して『ニセモノ、コピーヤスイヤスイ』、『ゲームはタダでダウンロードしよう』・・・みたいなことを吹き込まなければいいなあと余計な心配をしてしまったのですが、『100万ドルの夜景』だの『ショッピングとグルメのメッカ』といった、当たり障りの無いことを教えてきたようで一安心。後日、生徒さんから送られてきた手紙を見せてもらったところ、『香港変態さん(仮名)のお話、とっても面白かったです』、『香港って素敵なところですね』、『香港に興味が沸きました。いつか行ってみたいです』といった、いまだ穢れを知らぬ純心さを思わせる言葉の数々・・・。『ああ、この可愛い子羊くんたちもきっと、実際に行ってみたら“話と違うじゃないか!金かえせ!”・・・ってな感じになるんだろうなあ』、と失礼なことを思ってしまいました。

でもまあ・・・・

この子供たちの中からいつの日か、ここの管理人みたいな香港馬鹿が生まれて、『よーし、香港をネタにしたエログロ変態小説を書こう!』・・・と決心してくれるやもしれません。そしてGoogleやYahooあたりで『香港/変態』、『香港/18禁』・・・などといったえげつない単語を駆使して色々なサイトを検索した結果、管理人のサイトを見ることになったりしてね。へっへっへ。

懐かしい香港ブーム

火曜日, 4月 24th, 2007

いわゆる韓流ブームには賛否両論あったみたいですが、すみません私はテレビをほとんど観ないので、その良し悪しを判断することができません。ちょっと前、『香港・韓国スター』とひとくくりにしていた映画関係の雑誌の見たことがありますが、それくらいですかねえ・・・。

ブームと言えば、管理人のような香港バカにとって思い起こされるのは97年の所謂「香港返還ブーム」。ありましたよね・・・。『97年7月1日に何かが起こる!』みたいな報道を垂れ流し、『さよなら香港』だの『お洒落な女の子が夢中な香港映画』だのとさんざん言っておきながら、いざその日が近づいてくると『いやあ、別に何も変わらないみたいですよ。つまんないですねー』とでも言いた気な態度にシフトチェンジし始め、それを見た人たちも『なーんだ、変わらないのか。じゃあ行くのやーめた』となり、旅行会社やホテルにキャンセルが相次ぐという事態になりました。その後はいわずもがな、『香港?どこそれ。ああそういえばそんなところがあったねえ。でもこれからは中国だよ。上海なんかいいね!』・・・と言わんばかりで、そもそも香港なんて滅多に取り上げやしない・・・という悲しい結果になってしまいました。

なぜこんなことになったのでしょうか?

それは所詮『香港返還ブーム』なぞマスコミが煽り立てたハリボテのブームに過ぎなかったからなのでしょう。ですからマスコミが取り上げなくなったと同時に人気もなくなるわけです。まーでも領海・領土侵犯を平気でやったり、何かあれば即刻反日暴動を起こしかねない国との「友好」や「ブーム」って一体なんだろうと疑問に思う日々です。「平和」「友好」「地球市民」などという耳障りの良い言葉で政治的な問題を誤魔化す方が、「私はあなた方を理解したくありません」という態度であるように思えますし、それで厄介事を曖昧にしてしまおうというのもどうも好かんです。

最近は中国のものなら『華流』、台湾なら『台流』といったりするそうですが、香港のものなら『香流』という呼称になるのでしょうか。なんか葬儀場みたいだなあ。

香港でのトラブル

土曜日, 4月 7th, 2007

成人前に香港に来てからはや幾数年、その間楽しいことばかりだったかと言えばそうでもなく、ボラれたり騙されたり事故に遭ったり病気になったり・・・とまあ、嫌なことも色々ありました。今だからこうして話ができるものの、一歩間違えば命が危なかったな・・・ということも。

トラブルにも各種ありますが、旅行者として遭い易いものとしてはスリ、ボッタクリといったところでしょうが、逆にある程度慣れてくるようになると遭遇しやすいトラブルもあって、例えば友達になった奴とクラブに行ったらクスリを薦められたり、仲良くなったところでカネを貸してくれと頼まれて、結局踏み倒されたり、はたまたナンパをされて云々・・・といった具合です。こうしたトラブルの場合、状況によっては身体に危険が及ぶ可能性もあるので、慣れてきたからと言って羽目を外しすぎないよう注意したいものです。海外だとどうしても箍がゆるむものですが、ボラれるくらいならともかく、事件にでもなったりしたら泣くに泣けません。もちろん自分も含めて・・・。

そういえば、以前このブログでもおすすめした、『香港市区文化の旅』(萬里機構有限出版公司、2001年)。こちらの本は、私が香港に行くときには必ず持っていくほど重宝している本で、最近じゃあスターフェリー乗り場の観光案内所でも売っているほどですが、惜しむらくは無責任にも「香港には色々な史跡がありますよ」と書いてあるくらいで、いいとこ「天気の悪いときは気をつけてね」程度で終わっていること。余計なお世話かもしれませんが、こうした史跡の中には人目につきにくい場所に建物だけがポツンと建っているとか、山の中にあるとかそういったものもあります。団体ならともかく、一人でうろうろしていると危なそうな場所もあるので、その辺は充分に注意された方が良いかと思います。いや・・・実際に、これはヤバいな、という目に遭ったことがありますしね。本当に。

香港の詐欺師

金曜日, 4月 6th, 2007
「帰りの交通費がなくなってしまったんです。お金を40ドル貸してくれませんか。明日、お返ししますから」

もし、見知らぬ人にこう言われたらどうしますか?

こういうことを頼んでくる人は日本でもいるかもしれませんが、こと香港の場合、お金を返してもらえる可能性はゼロに等しいので絶対に耳を貸さないようにしたいものです。

実を言うと、私自身もこの手の詐欺にひっかかったことがありましてね・・・。

別にすべての香港人がこういうことをするとは思いませんが、とにかく簡単に信用してはならないのは確かです。その時なんか、ちょうどパトロール中の警察官がやってきたので「ホラ、警察に頼めばいいでしょう。お金貸してくださいって」・・・と突き放したにもかかわらず、あとになってしつこく追いかけてきて、「警察もお金は貸せないって言うんですよ。お願いします」と絡んできたのでした。仕方ないので、「お金ないって。ホラ、小銭ばっかりでしょ・・・」と小銭入れの部分だけを開けてジャラジャラやったところ、奴はなんと百ドル札をめざとく発見し、「百ドルあるじゃないですか!これを両替すればいいんですよ。そこにマクドナルドがあるから両替してきます」・・・と言い放ち、誰も貸すと言っていないのに60ドルだけ寄越して去っていったのでした。いちおう捨てアドのメールは教えてやりましたが、詐欺師から連絡があるはずもなく・・・。結局40ドルは盗られてしまいました。や・・・やられた!

例の香港人によると、「つうか、そんなの相手にしたらダメ!!いくら追いかけてきても絶対に無視しろ!あと、『お金を返す』とか言って連絡が来ても絶対に行くな!のこのこ出向いていったら仲間が大勢待ち構えていて、有り金全部持っていかれたりとか、ヘタするとボコボコにされたりなんてこともあるんだぞ!」とのこと。

しかし、40ドル・・・。

レートにもよりますが、日本円にしたらだいたい560円くらいでしょうか。まあ、いいみやげ話を提供してくれたと思えば安いものかもしれませんが、「たった500円ちょっとで人を騙すなんて」・・・と思う勿れ。日本と違って香港はマクドナルドの時給いいとこ300円かそこらという街。やるときはたとえ10ドルでも騙すといいますし、40ドルは、この詐欺師にしてみたらきっと大金なのでしょう。

私の場合、中途半端な下手クソ広東語を話して調子に乗っている方から悪いとも言えますが、でもまあ、みなさんは気をつけてくださいね。こういうことがあるから、根に持つタイプの私は関わって10年以上経っても未だ「香港が好きだ」といえないのです・・・。

香港のお化け屋敷と日本人

日曜日, 4月 1st, 2007

何年か前に行った香港で、無神経に色々なところでパチパチ写真を撮りまくっていたら、後からそこが香港では知らない人が居ないほど有名なお化け屋敷(通称:高街鬼屋。香港島中環の高街にあるためこう呼ばれている)だったり、または麻薬中毒患者の戒毒所だったりして、無知って怖いなあとつくづく思ったりしたものでした。

実を言いますと、香港のミステリースポットにまつわる話には日本軍がらみのものが結構多くて、例えば香港の有名なUFO研究家にして霊能者である雲海氏の著作などを読んでみると、『昔日本軍の慰安所があった』、『日本軍が捕虜の尋問に使用した』と言った逸話がいくつか紹介されていたりします。

これもそごうの8階(※幽霊が出るため閉鎖されているという噂があります。ただ、そごう側は根も葉もない噂だと完全否定、ただの倉庫だと主張しています)と同じく、事の真偽を確かめることも難しいのですが、香港の人にとって日本軍とはそれだけ恐ろしい印象があったのでしょう。実際、『日本人は戦争になると何をやらかすかわからない』といった声も聞きます。

そう思うと、中国の『反日』の裏には、日本人に対する『怖さ』が存在しているのかもしれません。

『フリーザ電車』で検索すると・・・

土曜日, 3月 31st, 2007

すごいJR東日本!やりますね。

ドラゴンボールの名前

土曜日, 3月 31st, 2007

あまりにも有名なので、このサイトにいらっしゃるお客様のうちでは知らない方の方が少ないかもしれませんが、「ドラゴンボール」というマンガの登場人物の名前はそれぞれ野菜や下着からとったネーミングがたくさんありますね。例えばサイヤ人は「野菜」からきていて「べジータ」は「ベジタブル」、「ギニュー」は「牛乳」から来ているとか。あなた様の身の回りにも、「『ジース』は果たして『ジュース』なのかそれとも『チーズ』なのか?」・・・という議論を交わしたという方がいらっしゃるかと存じます。

こういったネーミングを香港や台湾あたりの翻訳版じゃあどう処理しているのかといいますと、「べジータ」なら似た発音の漢字を使って「比達」(広東語ならベイダッ)、「フリーザ」なら「菲利」(フェイレイ)、台湾は弗力沙(ファッレイサー)・・・なーんて音訳したり、もしくは全く独自に「クリリン」を「無限(モウハン)」にしちゃったり、「マジュニア」のニュアンスをも含めているのか、「ピッコロ」を「笛子魔童」にしてみたりと、名前によって多種多様な翻訳をしているようです。

よって当然のことながら「ギニュー(傑鈕)」は「牛乳」が由来だということはわからないので、これを解説してあげると「へぇ~!」とか「おお!そうだったのか!なるほど~」・・・と喜ばれることがあります。香港人と話していて、ネタに尽きた際などに話題にしてみるのも良いかもしれません。最も、「ドラゴンボール」を読んだことがあるかを事前に確認しておかないと単にしらけるだけなので、そこんとこだけは注意が必要ですけどね。

ヒマな人は、以下の人物が誰かを当ててみよう。
ヒント:全部フリーザ関係の人

薩波 /古拉  / 沙查   /唐尼  /杜利安/ 捷斯
あっ全然関係ないけど、『聖闘士星矢』に「ポセイドン」って出てくるじゃないですか。広東語では「ポセイドン」と「ボストン(街の名前)」の発音が似ているため、両者とも同じ「波士頓」(ポーシートン)という表記になってしまっているものもあります。本来ならポセイドンは「波塞冬(ポーチャイドン)」としなければならないのですが、どうもあまり細かいところは気にしていないみたいですね。 

ついでにクイズの答えです(左からザーボン、クウラ、サウザー、ドーレ、ドドリア、ジース) 

日本語と広東語 その2

水曜日, 3月 28th, 2007

日本語や広東語に限ったことではありませんが、とりあえず「言語」に起源を求める事が果たして可能であるのかを問いたいと思います。例えば宗教学の分野では、「宗教の起源はどこか?」を問う事は無意味であるとされています。なぜなら、猿人から進化してきた人類が、どの時点で「宗教」を持ち出したかを検証する事は、現在となっては全く不可能だからです。

これと同じように、言語も、起源を求める事ができない類のものなのではないでしょうか。言語は一定の法則に従って変化する為、たとえ記述されていない時期があっても、その時期にどのような言語が使用されていたかを検証するのは可能です。しかし、それは言語の変化の過程を見るものであって、言語の純粋な起源を求める試みではないからです。そもそも言語の起源を探ること自体、国民国家形成の後、エスニック・アイデンティティを確立させる為、ひとつの「神話」を構築する試みと同意義であると考えられます。逆に、「我々の使用している○○語の起源は不明だ」ということで、○○語に対するある種の神話を作り出していると考えることもできます。

「日本語は世界一難しい」、「日本語の起源はわからない」等、時として、日本語は、あたかも「特別な言語」であるかのように語られることがありますが、それも一つのエスニック・アイデンティティを形成させるための「神話」なのかもしれません。特に日本語や韓国のように、元々言語と民族がほぼ一致しているような場合は、そういった「物語」を作ることが比較的容易であったりします。