「帰りの交通費がなくなってしまったんです。お金を40ドル貸してくれませんか。明日、お返ししますから」
もし、見知らぬ人にこう言われたらどうしますか?
こういうことを頼んでくる人は日本でもいるかもしれませんが、こと香港の場合、お金を返してもらえる可能性はゼロに等しいので絶対に耳を貸さないようにしたいものです。
実を言うと、私自身もこの手の詐欺にひっかかったことがありましてね・・・。
別にすべての香港人がこういうことをするとは思いませんが、とにかく簡単に信用してはならないのは確かです。その時なんか、ちょうどパトロール中の警察官がやってきたので「ホラ、警察に頼めばいいでしょう。お金貸してくださいって」・・・と突き放したにもかかわらず、あとになってしつこく追いかけてきて、「警察もお金は貸せないって言うんですよ。お願いします」と絡んできたのでした。仕方ないので、「お金ないって。ホラ、小銭ばっかりでしょ・・・」と小銭入れの部分だけを開けてジャラジャラやったところ、奴はなんと百ドル札をめざとく発見し、「百ドルあるじゃないですか!これを両替すればいいんですよ。そこにマクドナルドがあるから両替してきます」・・・と言い放ち、誰も貸すと言っていないのに60ドルだけ寄越して去っていったのでした。いちおう捨てアドのメールは教えてやりましたが、詐欺師から連絡があるはずもなく・・・。結局40ドルは盗られてしまいました。や・・・やられた!
例の香港人によると、「つうか、そんなの相手にしたらダメ!!いくら追いかけてきても絶対に無視しろ!あと、『お金を返す』とか言って連絡が来ても絶対に行くな!のこのこ出向いていったら仲間が大勢待ち構えていて、有り金全部持っていかれたりとか、ヘタするとボコボコにされたりなんてこともあるんだぞ!」とのこと。
しかし、40ドル・・・。
レートにもよりますが、日本円にしたらだいたい560円くらいでしょうか。まあ、いいみやげ話を提供してくれたと思えば安いものかもしれませんが、「たった500円ちょっとで人を騙すなんて」・・・と思う勿れ。日本と違って香港はマクドナルドの時給いいとこ300円かそこらという街。やるときはたとえ10ドルでも騙すといいますし、40ドルは、この詐欺師にしてみたらきっと大金なのでしょう。
私の場合、中途半端な下手クソ広東語を話して調子に乗っている方から悪いとも言えますが、でもまあ、みなさんは気をつけてくださいね。こういうことがあるから、根に持つタイプの私は関わって10年以上経っても未だ「香港が好きだ」といえないのです・・・。